ピザが食べたい

みなさん冬ですね。

 

寒くなるとついついあれが食べたくなりますよね!

そう!

 

ピザ!

 

チーズをふんだんに使って、ソーセージやサラミ、バジルなどのせて、あのパン生地との組み合わせは抜群ですよね!

 

今日はそんなピザと僕との出会いをお伝えしたいと思います。

 

 

あれは僕が小さい頃でした。

 

僕のうちでは毎年お盆になると、おばあちゃんと家族で会食をすることになっていました。

 

おばあちゃんがあまり外に行くのは好きではないと言うこともあり、その会食はおばあちゃんの家で行われました。

 

その時に出てくる食べ物。

 

それがピザ寿司でした。

 

幼いながらにも僕は「ピザと寿司ってなんなの?」と思っていましたが、

寿司はおばあちゃんが好きで、ピザは普段、食べることができないからと言う理由でその組み合わせになったそうです。

 

まあよくはわからないですが、どちらも好きなので文句はありませんでした。

 

しかし一つだけ言いたいことがあるとしたら、ピザの種類です。

 

年に一回のお盆の会食で、

毎回ピザはハワイアンとピザーラライトでした。(ピザーラで注文してたので)

 

ピザの種類ってたくさんあるじゃないですか?

 

マルゲリータだとか、イタリアーナだとか。

 

でも毎回食べるのはハワイアンとピザーラライト。

 

あのパイナップルの入ってるやつと、サラミとソーセージのやつ。

 

それ以外は食べたことありませんでした。

 

と言いますか、なんなら幼い時はそれしかピザの種類ってないのかと思ってました。

そのぐらいそれしかピザは食べたことがありませんでした。

 

そして僕も年を取り、だんだんと成長してきました。

 

その過程で友達の付き合いもあり、他の種類のピザも食べるようになりました。

 

でもお盆の会食になると、僕が食べるのはハワイアンとピザーラライトだけ。

 

他のピザの味を知ってしまい、たまには違う種類もいいな!とは思いつつも、結局はいつものメニュー。

 

だから僕はこう思いました。

 

「違う種類のピザも食べたい。」

 

それから僕は来る日も来る日もピザを食べ続けました。

 

毎日いろんな種類のピザ。

 

それでも僕の心は満たされません。

 

「もっとだ。もっとピザが食べたい。」

 

僕はそれでもピザを求め続けました。

 

しかし、ピザを食べるのにお金を使い果たしてしまいました。

 

それでもまだピザが足りません。

 

「ピザ。ピザが足りないよ。もっとピザが食べたいよ。」

 

僕はピザが欲しくて欲しくてたまりませんでした。

 

「ないならピザを作ればいいんだ!そしたらピザを食べられる。」

 

そう考えた僕はピザを作りました。

 

そして食べ続けました。

 

作っては食べ、作っては食べ。

 

毎日毎日ピザを食べ続けました。

 

すると今度は材料を買えなくなってしまいました。

 

お金に困った僕は自分のものを売って、そのお金でピザの材料を買いました。

 

売ってお金にして、ピザを作って食べる。

 

そんな生活を続けていたら、ついに売るものがなくなってしまいました。

 

ですので次はうちのものを売りました。

 

そのお金でまたピザを作りました。

 

最初は目立たないものから。

 

母親がもう使っていない金属類。

父親の着なくなった服。

 

ある日、母親から呼び出されました。

 

母「ねえ、あんた私のスマホ知らない?どこにも見当たらないんだけど」

 

僕「ああ、あれ?あれなら売ったよ。」

 

母「は?なんで?」

 

僕「ピザが食べたくてその資金にしたの。」

 

母「あんたそんなことで私のスマホ売ったの?おかしいんじゃないの?」

 

僕「おかしくなんてないよ。だってあれを売ったお金でピザを食べれるんだよ。お母さんは僕がピザを食べられなくなってもいいの?」

 

母「はあ?あんたおかしい。自分が欲しいからって他人のものを売っていい理由にならないでしょ?」

 

僕「でもピザを食べられるんだよ。ピザよりも重要なものなんてこの世界にないよ。」

 

それから僕は母親にこっぴどく叱られました。

 

おかしいのはお母さんだよ。

だってピザが食べられるなら、スマホなんていらないじゃないか。

いや、ピザを食べられるなら家もいらない。

 

家も売っちゃおう。

 

僕は家を売り飛ばしました。

 

父「どうしてそんなことをしたんだ?」

 

僕「ピザが食べたかったから。」

 

父「お前はおかしい。家をめちゃくちゃにしてまでなんでそこまで食べたいんだ!お前は流石におかしいぞ!」

 

僕「なんで?なんでわかってくれないの?ピザが食べたいっていう僕の気持ちが。ねえ。なんでなの?うちよりも僕がピザ食べる方が重要でしょ?僕よりもお父さんは家を取るの?」

 

父「お前は今日からうちの子じゃない。好きにピザでも食べに行けばいいだろ。」

 

みんな僕のことをわかってなんてくれない。

僕はただピザが食べたいだけなのに。

おかしいのはみんななんだ。

だから僕が正しい。

僕がピザを食べられればそれでいいんだ。

 

僕「ねえ、お父さん。」

 

父「もう私はお前の父ではない。どこでも好きなところに行け。それで好きにしろ。」

 

僕「じゃあ好きにするね。お父さんのピザが食べたいよ。」

 

父「何言ってんだ?」

 

僕「ねえお父さん。」

 

僕「人で作ったピザって・・・」

 

僕「美味しいかな!?

 

父「な!バカ!よせ!うわああああああああああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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ということで以上です。

 

多分このお題でホラー作品作ってる人はいないでしょうね。

 

クリスマスなど近いので、ピザを食べる方もいらっしゃるかもしれませんが、食べ過ぎは注意ですよ。

 

食べすぎると、どうなるかわからないですからね(ニッコリ)

 

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以上でしたああああああ