桃太郎(分かりすいイラストつき)

むかし、むかし

あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

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おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯しに行きました。

 

 

おばあさんが川で洗濯してると、

ドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が流れてきました。

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おばあさん「これは立派な桃じゃ!どれ、じいさんに見せてやろう。」

おばあさんは桃を持って帰ることにしました。

 

 

 

おじいさん「ばあさんや!こんな立派な桃はどうしたんじゃ?」

 

おばあさん「ほっほっほ、すごいでしょう!川で洗濯していたら流れてきたでな。じいさんに見せてやろうと持って帰ってきたんじゃ。」

 

おじいさん「そうじゃったのか!これはたまげた!」

 

おばあさん「そうじゃろ?では早速食べるとするかの!」

 

おばあさんは早速桃を切ることにしました。

 

 

 

 

すると・・・

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なんと赤ちゃんが出てきたではありませんか!

 

 

 

「これは、きっと神様がわしらに使わした子に違いない!」

 

そう考えたおじいさんとおばあさんは、その子に「桃太郎」とつけ、大変可愛がることにしました。

 

 

 

それから月日は流れ。

 

桃太郎はすっかり大きくなりました。

 

 

 

そう。

 

 

 

 

彼は立派なになったのです!

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桃太郎「オジキ、おふくろ、ここまでしてもらってかたじけねえ。おらあよ。あんたらに恩返しがしてーんだ。」

 

おじいさん「わしらはそんなもの求めてないぞ。その気持ちだけで十分じゃ。」

 

おばあさん「そうじゃ。わしらはお主がここまで大きくなってくれたことだけで感謝してる。だから、桃太郎。それだけがわしらの幸せなんじゃ。」

 

桃太郎「そうはいっても、それじゃあ俺の筋が通せないってもんでさあ。そういや、この近くの島で何やら悪さしてる奴らがいると聞いた。俺にその件、任してくれねえか?」

 

 

 

そう、近くに鬼ヶ島と呼ばれる、鬼が住み着く島があるのです。

何やらそこで鬼たちが悪さをしてるという噂が桃太郎たちの間では話題になっているのです。

 

 

おじいさん「そんな外界の世界のことなどどうでも良い。わしらはお主が無事でいるならそれで。それに・・・」

 

おじいさん「お主に剣を教えたのはそんな理由ではないぞ?忘れたのか?飛桃の剣の教えを」

 

桃太郎「忘れちゃいねえさ。ただな。困っている人がいて、それを助けることができるかもしれないのに俺はほっておけねーんだ!

 

おじいさん「そうか・・・ならこれを持っていけ。」

 

桃太郎「こ、これは・・・」

 

おじいさん「これはきびだんごじゃ。旅は道連れ世は情け。きっとお前の旅に役に立つじゃろう。」

 

桃太郎「オジキ・・・」

 

おばあさん「気をつけるのじゃ。鬼は強いと聞く。お主の剣でも太刀打ちできるかどうか・・・」

 

桃太郎「安心してくれ、おふくろ。俺は絶対に生きて帰る。このオジキから教えてもらった飛桃の剣でな!」

 

こうして桃太郎は鬼退治に行くことになりました。

 

 

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道中にはたくさんの魔物がいました。

とても手強かったのですが、桃太郎の剣さばきで圧倒し、難なく倒しました。

 

 

 

そして鬼ヶ島。

 

 

 

鬼と呼ばれる、魔物の中でも上位種族の巣窟です。

 

ここで熾烈な戦いが繰り広げられるのです。

 

 

 

 

 

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鬼「よくきたな小僧。ここまでこれるなんざ、てめーどこの組のもんだ?」

 

桃太郎「悪いな。俺はあいにく無所属でな。ただてめーが俺らの島を荒らしてると聞いたもんでな。悪いがお前にはここで死んでもらうぜ!」

 

鬼「はっはっは。威勢の良さだけは褒めてやる。だが貴様程度にこの俺が勝てるかな?」

 

桃太郎「弱い奴ほどよく吠えるってもんだぜ。来いよ。強いかどうかはてめーのその棒で証明してみろ。」

 

鬼「若造が・・・。あとで吠え面かいても知らねーぜ!」

 

桃太郎「言ってろ。」

 

 

 

 

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こうして鬼との熾烈な争いが始まったのです。

 

 

ジャキン!

ジャキン!

 

 

 

しかし、なかなか決着はつきません。

 

お互いの実力は互角だったのです。

 

 

 

 

 

 

鬼「このままじゃラチがあかねーな。おい!てめーももう体力が残ってねーんだろ?」

 

桃太郎「どうかな?ぐっ・・・」

 

鬼「立ってるのもやっとじゃねーか!だからよ!お互いに次の一発で決めねーか?」

 

桃太郎「奇遇だな。初めて意見がかぶることがあるなんてな。」

 

鬼「じゃあ、俺のとっておきで相手するぜ。これを見せるのはてめーが始めてかもな。」

 

 

 

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桃太郎「なるほど、鬼神の構え・・・か。どうやら本気のようだな。」

 

鬼「これを知ってるたあ、流石だな。だがてめーに防げるかな?」

 

桃太郎「ならば俺も全身全霊をもってお前と相手する。」

 

 

 

 

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鬼「神速の剣術、抜刀術か・・・」

 

桃太郎「これが今の俺に持てる最強の剣術。」

 

鬼「いいだろう。俺の剛拳かお前の速さ。どちらが上かな!」

 

桃太郎「(オジキ、おふくろ。これで終わりだからな。帰ったら・・・)」

 

 

 

 

鬼・桃太郎「行くぜ!」

 

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シュッ!

 

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ジャキン!

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ぶしゃああああああ

バタン

 

 

 

 

鬼「はあ、はあ。つえーな。こんなに強い人間と戦ったのは何年振りかな・・・」

 

桃太郎「いや、俺も危なかった。お前こそ鬼にしておくのはもったいないぐらいだ。」

 

鬼「よせよ。つっても俺はお前に負けたんだ。」

 

鬼「初めてかもな。負けたのは。こう見えても鬼界じゃそれなりに腕利きで有名だったんだがな。」

 

桃太郎「お前は強かったよ。」

 

鬼「そう言ってもらえるなら本望だ・・・。そうだ、言い忘れてたな。俺の宝なんてない。あるのはその俺の棍棒だけだ。つっても人間界で高く売れば、それなりの価値にはなると思うぜ。もってけよ。」

 

桃太郎「断る。」

 

鬼「は?なんでだ・・・ゴホゴホ・・。それぐらいしか宝なんてねーぞ!」

 

桃太郎「それはお前にとって宝だろ?それに・・・」

 

スッ

 

桃太郎「強い奴がいねーと俺も張り合いがねーからよ。だから生きて、次は俺の元へ挑みに来い。」

 

そう言った桃太郎は腰につけていたきびだんごを鬼に渡しました。

 

鬼「いいのか?それで。」

 

桃太郎「ああ。なんども言わせんな。」

 

鬼「へっ。どこまでもいけ好かねー奴だなお前は・・・。でもありがたく頂戴するぜ!」

 

鬼「そんで、これを俺に渡したこと、後悔するなよ?次はゼッテー負けねーからな。」

 

桃太郎「ああ。いつでも待ってるからな」ニコッ

 

 

 

 

こうして桃太郎と鬼は仲良くなりましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

 

 

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